今回インタビューをさせていただく大野さん(35)は、現在管楽器奏者としてコンサートでの演奏や音楽教室の講師をなさっています。そして本業のかたわら副業しているのが『消防設備士』という仕事。現在も本業の空いた時間に消防設備点検の現場に足を運ばれています。
音楽家である大野さんはどのように消防設備士の仕事を知り、なぜ現在も副業として消防設備士の仕事を続けているのでしょうか。
副業を始めた経緯や消防設備士の魅力について伺いました。
きっかけは父親の手伝い 新しい環境で消防設備士をしたいと思うように
ー大野さんは音楽家として活動なさっているとお聞きしましたが、なぜ消防設備士を副業として選んだのですか?
実は父親が消防設備士の第一線で活躍していて、昔からその手伝いをしていたんです。
手伝いといっても当時は資格を持っていなかったので補助員としてサポートしていた程度ですが、消防設備士の仕事内容は知っていました。音楽家としての活動がない日は父の手伝いをしていたんですが、仕事もプライベートも父とずっと一緒にいることに窮屈に感じていたんです。
それで他の環境で消防設備士の仕事がしたいと思い、3年前に副業を探してみました。そんなとき「消防設備点検~未経験OK・週払いOK~」の案件を見て、「これだ!」と思って応募しました。そのとき応募したのがビルメ(※)の案件だったんですよね。
※『ビルメ』とは消防設備業界初の副業支援サービスです。関東を中心に消防設備点検の求人を多数掲載しています。どんな方でもすぐに参加可能、ワーカー登録は無料です。安心の週払いなので、すぐに収入が欲しい方にもおすすめです。
ー資格をお持ちのようですが、いつ頃取得なさったんですか?
ビルメを利用して消防設備士の現場に参加するようになってから消防設備点検資格者2種を取得しました。今年は消防設備点検資格者1種も受ける予定です。
やはり消防設備士や消防設備点検資格者などの資格を持っていると参加できる現場の幅が広がります。ビルメでは資格を持っているとより報酬が高い案件にも応募できるようになりますし、資格は取得してよかったと思いました。
ー本業と副業はどのようなバランスでやられているんですか?
本業の音楽家と副業の消防設備士を同じ日に入れる日もあります。
本業のライブは夕方や夜、休日に開催されることが多いんですが、その一方で消防設備士の仕事は平日の昼が多いんです。なので私の本業と時間的な相性が良くて、昼に現場に出た後、着替えてそのまま音楽教室に向かうこともありました。
最近はコロナでイベントが中止になることも多くて、そんな時に消防設備士の仕事を入って臨時収入を得られるのはとても助かってます。
「副業があるからこそ本業に思い切り取り組める」音楽家の心を支える消防設備士の安定性
ー消防設備士にはどんな魅力を感じていますか?
どんな景気状況でもどんな地域でもなくなることはない安定性が消防設備士の一番の魅力だと思います。資格を持っていれば、違う土地に行くことになったり今の仕事が続けられなくなっても生きていけますからね。
私の本業は不定期なので、働きたいときにスポットで入れる消防設備士の仕事は副業としてとても魅力的です。音楽家としての活動を支える資金源になっていますし、仕事の選択肢が増えることで将来への安心感も持てます。
ー初めて親元以外で消防設備士の仕事を始めたとき、苦労したことはありましたか?
父の仕事を見ていたので消防設備士の仕事内容はなんとなく知っていたんですが、触ったことのない消防設備の機器を操作するのは少し不安でした。
けれど、経験が少なくても現場数を重ねていけば自分の作業スキルはどんどん上がっていきます。2か月ほど現場で経験を積めば、未経験の方も不安なく点検をこなせるようになると思いますよ。
ー消防設備業界は男性社会というイメージがありますが、実際に女性が働いてみていかがですか?
女性が消防設備士として働くことに、身体的な困難はあまり感じませんでした。
ただ、現場で作業着に着替えるスペースがないことが多いのは少し困りました。なので、コンビニのトイレで着替えたり、現場での着替えが最小限で済むように服装を心掛けたりという工夫をしていましたね。
けど女性の消防設備士って一定の需要があるんです。例えば女性の住む部屋の室内点検では女性の消防設備士が指定される場合があります。また、老人ホームの点検では女性のほうが警戒されないので、女性の消防設備士が呼ばれることがあります。たしかに消防設備士は男性の方が多いですが、女性の消防設備士が重宝される場面もあるんですよ。
ー現在ビルメを利用して消防設備士の副業をなさっていますが、ビルメの良いところはどんな点ですか?
本業が不定期なので、好きな時に仕事に入れるビルメがとても気に入っています。報酬は週払いなので、手に入る収入がわかりやすいのも安心感がありますね。副業でしっかり収入が確保されているからこそ、安心して本業のほうに取り組めるんです。音楽家の仲間にも副業を探すツールとしておすすめしています。
ー副業と本業の両立は大変ではないですか?
最初は本業と副業の切り替えが大変でしたね。一日に両方の仕事をいれている時は現場から直接レッスン上に向かって仕事をしていたので、だいぶ慌ただしい日々を過ごしていました。
副業を選ぶうえで、本業と上手にバランスが取れることが重要だと思います。しっかり切り替えができないとどちらも中途半端になってしまいますからね。本業と副業の両立は1か月続けてみればなれると思います。
消防設備士の副業を夢の糧に
ー大野さんは今後も消防設備士の副業を続けていきますか?
消防設備士は安定した仕事なので、今後も続けていきたいと思っています。実は今後海外留学を考えていて、その資金作りのためにも今後積極的に消防設備士の仕事をしていきたいと思っています。
ーこれから消防設備士としてどうなっていきたいですか?
これから今年中に新たに消防設備点検資格者1種を取得して、自分のスキルをどんどん伸ばしていきたいです。留学から帰ってきても消防設備士の仕事はいつでも再開できますし、そういう点でも魅力だと思いますね。
コロナの影響で1か月後社会がどうなっているかわからない状況で、安定して仕事が得られる消防設備士はいろんな方におすすめできる職業だと思います。
ー貴重なお話をお聞かせくださり、ありがとうございました。海外留学の夢を叶えるため、消防設備士と音楽家と二刀流頑張ってください!